2019年12月、突然、内閣府の知的財産戦略推進事務局から連絡をいただく。
アクション撮影を使った町おこし企画についての情報が事務局へ入ったようで、後日永田町へ伺うことに。
まったくお門違いな世界からご連絡をいただき、戸惑いながらも会議に参加させていただき、お話を伺うと、いま、内閣府はハリウッド大作映画など海外映像作品のロケ誘致を受け入れる環境を整備しているとのこと。
しかし、日本国内では道路を通行止めにするだけでも手続きに時間がかかったり、都市部ではほぼ許可が下りず、鉄道や地下鉄、歌舞伎町や渋谷などの繁華街などを大々的に封鎖してのロケが不可能な状況で、実は「ミッションインポッシブル:デッドレコグニング」は当初、日本が舞台で脚本が作成されており、内閣府にトム・クルーズさんも来られてロケハンまでおこないましたが、結局、許可の問題で日本から撤退という決断になりました。(過去には「ダイハード」や「007」、「ジョンウィック4」なども撤退)
【動画】「ミッションインポッシブル:ローグネイション」来日記者会見の場で
記者からの「日本でシリーズを撮影する予定はないのですか?」という質問に対し、
まず一言目に「道路を封鎖させてくれますか?」と答えるトム・クルーズさん。
(そのくらい、日本のロケ環境の厳しさについてハリウッドでは情報が広まっている)
そのような状況の中、たまたま私たちが福岡でアクション撮影に特化した街づくりをおこなっていましたので協力することになり、翌年に佐賀県で開催された「クールジャパン推進会議」にて爆破アクションによる街づくりプロジェクトについて発表させていただきました。


国は、税排除などのインセンティブなども用意し、できるだけ海外のチームが日本ロケを実施しやすそうなシステムを構築されていまして、それも素晴らしいことだと思いますが、現場の方にまだまだたくさんの問題がありますので、そういった問題を一つずつ解決していくことがまず重要だと思っています。